4203プロジェクトルパン(2)

2024年02月25日(日)

 音楽専科。4年生でルパンを行った。マイナー基調でのものだ。Amバージョンである。

 プロジェクトルパン(1)でも書いたけどルパン三世には3種のバージョンがあり、宮崎駿が監督した「カリオストロの城」での挿入曲ではルパン三世80が登場した。非常にジャズ色が強く、めっちゃ格好良いけど、難しい!それこそ、ピアノでマイナーの和音を弾いてしまったら台無しだ。

 ブラスセクションが際だち、8ビートのベースが、ウォーキングしている。1小節8音を総てフラットに弾いていく。全体の演奏に対して、実にジャズらしく、音が難しい。「どうしてこの音なの?」と思えるほど不可思議な音でメロディとの融合がわかりにくく、覚えにくい。しかもスピードは速い!

 5年生になった子どもたちと6月頃チャレンジしてみたけど♭が2つもあるので途中で挫折した。封印。

 12月頃「斎藤先生、『6年生を送る会』で何やりますか?」と5年生の先生が耳打ちしてきた。え?聞いてないよ。やばーい!どうしよう。持ちネタ(曲)は無い!

すると担任は「卒業式で歌う『大切なもの』でもいいですよね。」の一言。

 そうか。その手があったか。5年の先生は『大切なもの』を聞いていて、子どもたちの歌声に感動してくれていたのだ。ああ、そうかあ。良かった。良かった。これなら何とかなる。

 しかしその後、5年の担任は恐ろしいことをぼそっと。

「実は『6年生を送る会』で5年生は合奏をしています。そしてその曲を新年度6年生として入学式でも演奏するのが例年なんです。」

おおおおおお!どうする!どうする!家康、もとい、どうする斎藤!

  • ルパン再び

オリジナルkeyはGm。♭2つ。ピアノ譜をゲット。その楽譜からまずは一番格好いいブレイク(短いリフ。印象的な目立つフレーズ)を3つ抜きだした。これが難しいけれど、めっちゃ格好いい。ジャズっぽい。これを練習。

次に病気療養中の藤澤先生に鍵盤ハーモニカやビブラフォンのパートを作ってもらった。(つくってもらったものの、難しくてぼくにはほとんど使いこなせなかった)

一番に難しいのが先のベースパート。これをぼくはDAW(デジタルワークステーション、つまりコンピュータで音楽を作る。)で作りだし、それでベースパートを演奏させた。ベースが決まると格好いいけど、機械頼りというわけにはいかない。で、作ったベースパートの楽譜をプリントアウトして弾いてくれそうな子どもに渡した。かなり難しい。片手で弾くのだけど音が難しく覚えづらい。そして何よりベースパートが「速い」これが小学生で手弾きできるのだろうか?

ようやく見つけた小学生のルパンGmバージョン合奏譜(すんごく高価、9900円!それでいてベースは簡単すぎてダサいけど難しいのが弾けなければこれを使うしかない)

ベースパートの楽譜が完成したのは1月25日。『6年生を送る会』には1か月を切っていた。