ブロンプトン再び

ブロンプトン再び

2023年12月29日(金)

  • まずはいきさつから

ずうっとH部さんから折り畳み式自転車ブロンプトンが戻ってきた。この自転車も20年以上乗っている。折り畳み自転車の草分け的存在。購入前はランドナーという旅自転車(サイクル野郎という漫画に出てくるもので自転車のサイドにでっかいバッグを4つつけて日本一周とかやるような自転車)だ。分解して袋に入れて電車に乗ることができる、それを輪行というのだけど、この分解して袋に詰めるのが結構大変な作業。

そんな時にアウトドア雑誌ビーパルに乗ったブロンプトンという折り畳み自転車に驚き、購入した次第。

英国生まれの自転車でその折りたたんだ姿が実に美しい!よくも考えられたものだと思う。

ただ徹底した英国仕様なので、日本の優秀なスギノとかシマノなどの部品が使えない。ギアは内装3段と少なく、今書いたようにこれをシマノのギアに変えてもっと早く走らせることができない。

部品的にもぼくは当時、どうも作りが緩く感じて、それほどのめり込まなかった。当時6万円を切る値段。ぼくのメインのランドナーが7万円くらいだったから、結構高額だと感じていた。

でも、少しでも乗りやすくしたいと、小径車(タイヤの径の小さい自転車のこと)の改造が得意な西荻窪和田サイクルへ行って、ダイナモと荷台のローラーをつけてもらった。「自転車は自分で漕いでライトをつけるもの」と当時のぼくは硬く信じていた。信念と言ってもいい。電池式のライトは、電池の使いきりのやり方がどうにも納得いかなかった。ダイナモ(発電機)を使えば自力でライトを電池切れの心配なく点灯させられるからだ。

小径車の改造は「東の和田サイクル、西の工房赤松」という二大聖域が有名だ。この和田サイクルさんとの出会いがその後のトレクルというさらに軽量で小さな自転車との出会いになる。今、旅に使いまわしている自転車だけど、その話はまた。

「おりたたみ自転車はじめました」(星井さえこ KADOKAWA)美しいイラストと写真。何より女性がおりたたみ自転車で旅する漫画。この星井さんがブロンプトンを使っている。ブロンプトンはずうっと基本スタイルが変わらない。そのスタイルの美しさからファンが多い。ブロンプトン愛好会とか、ブロンプトンだけで集まったり、ツーリングしたりと人気は衰えない。現在ブロンプトンの一番安いベーシックモデルでも18万円以上する。高いのは30万円。当時買っておいて良かったって思ってしまう。

 久々に組み立ててみたらなかなかギアが入らず焦った。使っていなかったので変速機能が固まってしまったようだ。注油し、何度か動かしていくうちにギアが入るようになった。自転車に限らず、道具は動かしていないと駄目だね。

 さて折り畳みが実にコンパクトなのに広げるとかなり良い感じになる。ハンドルとシートとの間もしっかりと、間隔を取ってあって結構良い感じで走れる。やはり空を飛んでいるような快適さだ。だから自転車はやめられないなあ。ブロンプトン見直したなあ。