のんびり行こうぜ

のんびり行こうぜ

シーカヤックバイブレーション

2023年12月27日(水)

二人乗り、タンデム仕様になっております

スローライフ

「食べるの早いよ!」ある週ぼくは3度もその台詞を聞いた。ぼくは食べるのが早い。仕事柄。職業病だ。小学校の先生。給食時間だ。配膳。特に低学年は時間がかかる。配膳をして、確認し、「いただきます。」その後、「減らしてー、」などという子どものニーズに応えたり配線台の整理をして、そこから食べ始め、そして誰よりも早く食べ終わり、仕事の丸付けしたり、食べ終わっての片づけの準備するためにはとにかくかきこむしかないんだな。それが40年以上。身につかないはずがない。「身体に悪いよ。」人間ドックで要精密検査。検査結果は経過観察。こうなるとちょっと考える。「ゆっくり食べるか。」仕方なく始めてみたら「あれ?」食べ物の味が良くわかるようになった。美味しいのだ。「のんびり」「ゆっくり」そうだ。この夏、スローライフの本を大量に読みまくったんだっけ。

②早く、早く

 朝飯前のカヤックが理想。しかし寒川に住む僕にはそれは不可能。往復2時間のカヤック運搬。組立。ばらしで3時間。烏帽子岩往復はたった40分程度。烏帽子岩滞在30分。家での片づけ1時間以上。こんな非効率なことったらないよね。海での装備、格好の準備も実に面倒くさい。重いカヤックをうんうん良いながら自転車で引っ張るのは本当に苦痛。

なので、今回は「ゆっくり」を心がけた。まず電動アシスト自転車。妻のみゆきさんに借りた。これはとても楽だった。まるで坂が無いように感ずる。人類福音の英知だ。ありがたい。

 組立もかなりゆっくりやった。それでも何回かやり直しで。やはり1時間30分かかった(公称19分)。これだけ時間かけたんだから、もう焦らずゆっくり行こう。漕ぐパドルもゆるゆる。出来るだけ力を入れずにたらたら漕ぐ。デッキバッグにいれたチョコクリームパンを食べながらコーヒーをいただく。四方、八方サイトシーイング。海上での景色を楽しむ。西に富士山、東に江ノ島。南に海岸、北に烏帽子岩ってわけだ。波はとろとろ。漁船がゆっくり通り過ぎる。この景色は今しか見られない。その瞬間が楽しい。波に揺られて心地よい。ゆりかごのようだ。このたゆたう感覚。心が癒される。ゆったりした時間が流れる。心の置き所がずうんと下の方に降りていく感覚だ。海はのたりのたり。豊穣なスープのようだ。

 ゆったり漕いでいく。それでも烏帽子岩はどんどんと大きくなっていくんだな。これはスピードの問題ではないな。ゆっくりでも着くんだな。その時間感覚が気持ちいい。

③上陸する

 今回は潮がかなりあがっているので烏帽子岩本島にある割れ目がとても通りやすくなっている。カヤックを始めてそんなに経っていないと思ってたけど、友人にいただいた艇で烏帽子岩行ってたのはもう20年になる。ずいぶんと年月が経ったものだ。

 これもゆっくり上陸。足がしっかり着いてたてるところまで艇を進められたので楽に降りれた。